[2020-03-20]
エンジンが吹け上がる?との事で入庫。
事情を聞いて試しに実施してみたら確かにエンジンが勝手に吹け上がった。
エンジン始動後アクセルペダルを軽く踏むと勝手にエンジンの回転数が上がりだして、アクセルペダルを離しても回転が下がらずレッドゾーンまで回ってしまう。(キーオフにしたらエンジンは止まる)
原因は色々と考えられるので、まずは基本的な点検と何かヒントになる事がないかお客様にヒヤリングを行いました。
するとちょっと気なる事が最近エンジンオイルがよく減るとの事、元々エンジンオイルは減るらしいが、先月ぐらいからエンジンオイルを毎週10リッターぐらい足しているらしい・・・
特に漏れも無いのにそんなに減るのはおかしい・・・
更に最近DPFの再生が頻繁になるとの事ですが・・・
ひょっとしたらエンジンオイルが燃焼室で燃えてDPFに煤がたまり易くなっている可能性がある。
まずはインテーク側のパイプを外すとエンジンオイルが確認できる、しかもこの量ならインタークーラーにも相当エンジンオイルが流れ込んでるはずだと思いインタークーラーを外して見ることにしました。
ちょっと分かりずらいですが結構な量のエンジンオイル入ってました。
エンジンオイルがインテーク側に流れてインタークーラに大量のエンジンオイルが蓄積され、そのオイルがエンジン側で燃焼しきれずシリンダー内に残ったオイルが原因でエンジンが吹け上がったと思われます。
(詳しく聞かないで下さい)
なぜインタークーラーにこんなに大量のエンジンオイルが蓄積されたかは次回に・・・
メーカー:ふそうスーパーグレート|形式:LKG-FS55VZ|エンジン:6R10
[2020-01-20]
クラッチが切れなくなったとレッカーにて搬入してきました。
確認するとクラッチペダルが軽く、スカスカ状態でした。
クラッチオイルが漏れてクラッチが切れなくなっているのか思いましたがオイル漏れもなくオペレーションロッドは正常に動作していました。
クラッチが滑ってるのかと思いましたが一年ぐらい前にオーバーホールしてるとの事でしたので、内部的に不具合があると思いミッションを下す事にしました。
ミッションを下すとレリーズフォークが割れていてプッシュロッドからの伝達で上手い事で来てない状況でした。
レリーズフォークを交換してミッションを復元して動作確認して問題が解消されクラッチがちゃんと切れるようになりました。
メーカー:トヨタダイナ|形式:KK-BU306|エンジン:4B
[2019-04-25]
車検で入庫のトラックですが、走行時ふらついて運転しにくいと言うことです。
現車にて試運転したところ、リヤアクスルが左右にふらついてる事が確認できました。
リヤの下廻りを点検したところリーフの取付ブラケットが破損していて、リヤアクスルが前後に動く状態でした。
これでは流石に運転しにくかったと思います。
お客様に連絡し修理となりましたが、ブラケットを外す作業が大変でした。
フレームとブラケットを取付してるのにリベットを用いていて、バナーやベビーサンダーで切断してやっと外れました。
新しいブラケットはボルトナットでフレームに固定してリーフを付けて作業完了です。
車検作業も完了して試運転するもふらつきも無く正常に戻りました。
メーカー:日野レンジャー|形式:KK-FC1JGDA|エンジン:J08C
[2018-11-13]
3ヶ月点検で入庫し水廻りを点検してところラジエターのリザーバータンクの水が少ない状態でした。
水漏れがあるのかと思い加圧テストするが特に漏れる形跡もなく異常が見当たりませでした。
お客様に水温計はせいじょうでしたか?
オーバーヒートとか無かったですか?
連絡して聞きましたが特に問題無かったと返答が有りました。
一度リザーバータンクに適量の水を入れてエンジン始動し見ると、プクプクと気泡が出てきました。
さらに回転を上げるとブクブクを激しく液面が揺れ水温が上がると共に液量が増えて溢れてしまいました。
これはラジエターが吹返してる現象
エンジンのヘッドガスケットが抜けてるか?
エアーコンプレッサーのヘッドが抜けてるか?
ラジエター本体が詰まってるか?
考えられるのはこの辺りかな・・・
エンジンのヘッドガスケットの交換だと費用が高いので、いすゞフォワードでは何度もやってるエアーコンプレッサーのオーバーホールを選択しました。
エンジンオイルのスラッチが溜まりエアーンプレッサーのヘッドガスケットが抜けていました。
内部にはあってはいけないクーラントらしき水がありました。
恐らくラジエターの水はこちらのエアーラインに入り込みエアードライヤーから排出してと思います。
よく見るとエヤードライヤーの出口にも水がついてました・・・
オーバーホールして吹返しも無くなりました。
メーカー:いすゞフォワード|形式:PDG-FRR34S2|エンジン:6HK1
[2015-06-27]
お客様の依頼で、トラックのタイヤ交換(スペアタイヤと入替)の講習することになりました。
整備工場ではトラックのタイヤを外すときはエアーインパクトレンチと使用して簡単に作業できるんですが、お客様の要望は手作業でお願いしますとのこと。
まずは取引先のプロのタイヤ屋さんと一緒にトラックのジャッキポイントやハブナットの緩め方のレクチャーと実演し、あとからドライバーの方に作業して頂くという流れで講習を開始。
意外に協力的なドライバーさんが多く、自ら作業し手順がわからなければ質問される方もたくさんいて、みなさんに熱心にタイヤ交換作業に取り組んでいただけました。
トラックのハブナットの締め付けの確認(一カ所わざと緩めてます)をテストハンマーでみなさんにやってもらいました。
運行前点検ではハブナットの締め付けなどハンマー使って是非確認してください。